予防医学

予防医学

HOME > 予防医学
犬も猫もきちんとした予防を徹底することで避けられる病気が多くあります。
いつまでも一緒にいてほしいから、今からできることがあります。
  • 狂犬病予防接種

    狂犬病予防法により、すべての犬の飼い主様には、年に一度の狂犬病予防接種と市町村への届け出、生涯に一度の犬の登録が義務付けられています。(猫は法律では定められていません。)狂犬病ウイルスは人を含め、全ての哺乳動物に感染し、発症するとほぼ100%死亡します。ほとんどの人は犬に咬まれることで感染し、世界中で毎年数万人が亡くなっています。日本では撲滅されていますが、海外からウイルスが国内に入って拡がらないよう、法律で義務化されています。
    狂犬病予防接種費用

  • 混合ワクチン

    日常的に利用するペットホテルやペットサロン、お散歩、動物病院など、動物が集まる所で感染症をもらってしまうことがあります。混合ワクチンは、1本の予防接種で何種類もの感染症に対する免疫をつけることができます。予防対象の病気の中には、死亡率の高いものも含まれます。

    初めての年は2回接種がおすすめ。(年齢によっては、3回接種が必要なこともあります。)これは、しっかり感染症に対する免疫をつけるためです。2年目から1年に1回の接種となります。

    生活スタイルに合わせたワクチン接種をすることで、より安心な予防ができます。また、ワクチン抗体検査を受けると、今年本当にワクチンが必要かどうかを調べてから接種することもできます。
    混合ワクチン費用

  • 犬ジステンパー
    犬アデノウイルス2型感染症
    犬伝染性肝炎
    犬パラインフルエンザ
    犬パルボウイルス感染症
    犬コロナウイルス感染症
    犬レプトスピラ病

  • 猫ウイルス性鼻気管炎
    猫カリシウイルス感染症
    猫汎白血球減少症
    猫白血病ウイルス感染症(FeLV)(※)
    猫クラミジア感染症

※猫白血病ウイルス(FeLV)も入っているワクチン(5種混合)は、感染していないことを確認してからの接種になります。
同時に猫免疫不全ウイルス(FIV)の検査もできます。
FeLV抗原/FIV抗体検査
  • 狂犬病予防接種や混合ワクチンを接種する子へ

    ワクチン接種にあたり、当院ではこのようなことをおすすめしています。

  • 初めての子

    検便からおすすめしています。(寄生虫にかかっているときのワクチン接種はおすすめできません。)
    検便用の便をお持ちください。(2cm程度あればできます。)

  • これまでワクチン接種したことがある子

    過去のワクチン証明書をもってご来院ください。
    また、接種後に体調を崩したことがある子については必ずお知らせください。

  • ワクチン接種における注意点

    ✓体調に異常がなく健康である。
    ✓ワクチン接種日の1週間前後、シャンプーやドライブなどの予定はなく、お家でゆっくり過ごすことができる。
    ✓(当院内で初回接種、2回目接種時のみ)ワクチン接種後、院内で30分間待機することができる。
    ※接種直後のアナフィラキシーショックを含むアレルギー反応などが、万が一出たときに即時対応するため。
    ※病院によりワクチンの製品が異なるため、他院で接種経験があっても待機をお願いしています。
    ✓ワクチン接種し帰宅した後も、十分様子を観察することができ、おかしければすぐに来院できる。
    ※当院は19時以降の診療が実施できないため、午前の診察時間中(受付時間9:30~11:30)での接種をおすすめします。
    午前中接種にご協力いただける飼い主様には、ワクチン代から500円値引きさせていただいております。

  • フィラリア予防

    フィラリアとは、蚊に刺されることで体に注入され、心臓に寄生する寄生虫の名前です。蚊が運んでいるのはフィラリアの子虫で、時間をかけて脱皮し、心臓に到達して寄生することで、犬の体内で繁殖活動を始めます。蚊の活動時期に合わせて、継続的なフィラリア対策をしてあげることで、フィラリア症(心臓病の症状に陥ります。)を100%防ぐことができます。沖縄の蚊の活動時期は1年中なので、通年のフィラリア予防が必要です。(他県の場合は冬の気温の違いで蚊の活動時期が沖縄よりも制限されます。)当院では1年に1度の注射薬や、アレルギー対応のフィラリア予防薬も幅広く提案することができます。また、フィラリア陽性判定を受けた子でも、予防の仕方をご相談いただけます。【フィラリア検査費用

  • ノミダニ予防

    軽視されがちですが、ノミやダニが人にもうつす病気を家に持ち込むこと、ご存じですか?犬や猫に有害なバベシア症や、ピロプラズマ症、瓜実条虫をはじめ、人にもうつるSFTS(重症熱性血小板減少症候群;日本でも感染者が出ています。治療法は確立されていません。)も持ち込む可能性があります。SFTSは猫から人に感染したケースが日本でも報告され、動物医療の業界でもノミダニ予防の重要性が今一度見直されています。犬も猫も、フィラリア予防薬とセットでの予防がおすすめです。飲み薬が苦手でも、皮膚にたらすタイプのお薬や、3ヶ月ずっと効いてくれるタイプまで、色々な種類があります。お家に合った予防のしかたを一緒に探しませんか?

  • 去勢避妊手術(不妊手術)

    高齢期に性ホルモン由来の病気を発症する子が数多くいます。将来そんな病気になることを予防するため、体力のある若いうちでの手術をおすすめします。

不妊手術の準備について

  • 不妊手術は、全身麻酔での手術となります。手術後の体力低下に伴い、病院内で感染症にかかる可能性があるため、混合ワクチン接種を済ませた子を手術するようにしています。
    混合ワクチン >>

  • また、フィラリア感染のある子は麻酔時のリスクが上がるため、フィラリア予防をしてからの手術をおすすめしています。
    フィラリア予防 >>

【注意】リスクゼロの手術はありません。
麻酔のリスクやメスを入れるリスクを事前に把握するため、手術前の血液検査を必ず受けていただきます。
異常値が検出された場合は、治療後に手術を受けることをおすすめします。
  • 去勢手術について

    男の子が受ける手術です。
    精巣を摘出することで、男性ホルモンを断ち切ります。

予防できる病気
前立腺の病気 前立腺肥大、前立腺炎、前立腺癌など
精巣の病気 特に潜在精巣を持っている子は要注意。精巣腫瘍になりやすいと言われています。
会陰ヘルニア おしりの筋肉の間から腸管が飛び出てしまう病気。
肛門周囲腺腫 おしりにできる腫瘍
猫エイズ 交尾感染します。治療法はないため、予防が一番大切です。
マーキング 病気ではありませんが、家中におしっこをかけることがあります。
  • 避妊手術について

    女の子が受ける手術です。
    卵巣と子宮を摘出することで、女性ホルモンを断ち切ります。

予防できる病気
卵巣の病気 卵巣腫瘍、卵巣嚢腫など
子宮蓄膿症 子宮に膿がたまる病気。発症すると緊急的な避妊手術が必要になります。死亡率も高い病気。
乳腺癌 1歳までに避妊手術を受けることで、犬も猫も90%以上の予防率を達成できます。
猫エイズ 交尾感染します。治療法はないため、予防が一番大切です。
妊娠 病気ではありませんが、想像以上の繁殖力で人も、動物も苦しむことがあります。
  • 不妊手術のデメリット

    男の子も女の子も太りやすくなる傾向にあります。
    しかし、体重管理用のフードに切り替えることで対策することができます。

  • オプション

    頻繁な全身麻酔はおすすめできません。
    全身麻酔が必要な不妊手術の機会に、日頃できない処置を同時にケアしてあげませんか?

項目 内容
マイクロチップ 迷子になってしまった時など、身元証明になるため安心です。
爪切り 麻酔下ならストレスなく日常ケアが受けられます。
涙管洗浄 涙がちな子におすすめ
スケーリング 歯石や口臭、気になりませんか?
残存乳歯抜去 永久歯が生えてきたのに、乳歯が残ってしまっていませんか?
耳掃除、耳毛抜き 耳掃除があまり好きではない子がほとんど。麻酔下でストレスかけずに済ませませんか?
尿検査 糖尿病や尿石症などの早期発見につながります。病院で採尿するためお家での手間がかかりません。